渓流魚と遊ぶ
源流岩魚(イワナ)と水中写真で遊ぶ
白山・小白水谷、大白水谷に岩魚はいません
白山を源流とする小白水谷、大白水谷には魚がいるのか?確かめました : 2006/8/20

霊峰白山から流れ落ちるコバルトブルーの大白水谷と小白水谷
結論!大白水谷と小白水谷には魚は全くいません

小白水谷と大白水谷の位置

いきなり、ナンですが、白山のカンクラ雪渓を源流とする大白水谷と小白水谷には魚はいません。
もし、大白水谷や小白水谷で釣りをとお考えの方、徒労に終わります。速やかに別の川を探しましょう。
また白水湖周辺の湯谷、地獄谷へ釣りをと考えてみえる方!ウグイが釣れますが岩魚は釣れません。
速やかに別の川を探しましょう。 なんでそんなにハッキリと確信を持って言うの?と思われる方。
もしかしたら、大きな岩魚がいるから魚がいない事にしているのではと疑われている方。
私を信じなさい!
魚はいません!

大白水谷と小白水谷はご存知のようにとても美しい川です。
コバルトブルーの水が流れる美しい川、大白水谷と小白水谷。
私もこのような綺麗な川に岩魚がいたら嬉しいなと二週間がかりで川の中へ潜って探し回りました。
しかし!川の中はまったく静かなものです。
どこを探しても魚が見当たりません。

釣り師に聞いた事前調査でも
「小白水谷には魚がおるの?」
「ウーンいたような感じだったけど」
とか
「ヤマメが釣れた らしい」
とかとても曖昧な答えばかり。
いるような、いないような、どうもハッキリしません?

そういう私も魚はいないかな?
いるかな?どっちだろう?
川には踏み跡はあるけど釣り師だろうか?
沢師だろうか?ウーンどっちかな?

オカマのひーちゃん ちょっとオッサン!煮え切らない布のようにゴチャゴチャ言っとらんと、ドッチなのヨ?


ハゲオヤジ やっぱり、美しいものは見るだけにしたほうが良いみたい。美人もネ。
見るだけにしたほうがイイと思うよ。一緒に暮らそうとか思わんほうがエエ。

オカマのひーちゃん 何の事。私の事?一緒に暮らさないほうがイイって?


ハゲオヤジ アンタ、女になってるよ。


オカマのひーちゃん エー、ヤダー、美人、美人って言うからつい私の事かなとフト思って。


ハゲオヤジ ・・・・・・・・・・・・・

小白水谷の川の色は目が覚めるほど美しい

小白水谷と大白水谷

川はご覧のように美しいコバルトブルー色です。
常時このように見えるものではありません。
特にカメラで撮影すると鮮やかに写るようです。
雪解けの終わり頃や秋口にその色が深みを増すようです。

川のどこかに温泉の類が流れこみ、 その成分に太陽の光が反射して青く見えるというのがその真相らしいのですが、 それがどこであるのかは探してみないと分かりません。

小白水谷の水の中

左の写真は大きな淵の水中の様子です。
水の色はブルーでとても綺麗ですが魚はまったく見当たりません。
私もわずかな望みを持って300メートルほどに渡って丹念に水中の中を丹念に見て回りましたが、 魚どころか水生昆虫もすらもいないのです。

どちらかといえば、死の川に近い状態です。原因は色々と考えられます。
しかし最大の理由は川に流れ込む温泉成分ではないかと思います。
ちなみに水温は「8度」。
標高は1300メートル
6月まで雪渓が残ります。

小白水谷の水の中

雪に閉ざされるのも原因かなと思いましたが、 黒部川ではダムあたりで1400メートル、薬師沢小屋あたりで1900メートル、 川には6月まで10メートル単位の積雪。
さらに環境が悪くなります。
これはさしたる理由でもなさそうです。
やはり温泉成分のようです。
詳しくは分析していないのであくまでも推測ですが。

川は温泉成分によりかなり酸性度が高く岩魚や水生昆虫の生息には適さないと思われます。
とはいうものの小白水谷の水が流れ込む白水湖にはコイやウグイが生息していますので岩魚の生息に適さない濃度でしょうか。

川が青い色をしている事はさしたる問題でもなさそうです。

白山周辺の川の色が青いのは、海底から隆起した手取層が原因?

白山・剣が峰と御前峰

雪解け水が流れ込む春先はこの小白水谷や大白水谷に限らず白山周辺の川が青く見えるのです。
これも色々と憶測してみましたが、最大の理由として手取層が原因ではないかと勝手に決め付けました。

手取層は1億5千万年前の海底が隆起したものですが、岐阜県、富山県、石川県の山々はこの手取層で形成されたそうです。
今でも丹念に探せば2000メートル以上の山々で太古の化石(貝類)に巡りあえる事が出来ます。

この手取層群の堆積層の一部(石灰など)が水の中に溶け出し、 さらに活火山帯である白山周辺に存在する多くの凝灰岩が水に洗われて 何らかの成分が(何であるかは知らん)溶け出して、それらに太陽の光が反射してブルーに見える。
これが小白水谷や大白水谷、はたまた庄川水系が時として(特に春先)青く見える真相ではと思っています。
(※私は科学者でも無いので無謀な推測です。
信じないほうがいいでしょう)

現にサンゴ礁に囲まれた南太平洋では海水中に含まれる石灰層の量により、 太陽光の反射の加減により青く見えます。

小白水谷は凝灰岩のナメ沢で、何度転んだ事か

小白水谷入り口付近・ナメ沢

小白水谷へ道路脇の踏み跡をたよりに川の中へ入り込むといきなりのナメ沢です。
白山から降り積もった火山灰の塊、凝灰岩の上を川が流れているためです。

凝灰岩はかなり柔らかいため美しい曲線を描いていますが、この凝灰岩はかなり危険です。
沢登り用のフェルトを貼った靴を用いていますが、岩の上はツルツルして、 うかつに足を乗せるとスッテンとするのです。

何度転びそうになった事か。
昨年この川へ入り込んだときは長靴着用で50メートルも進まないうちに 5回ほど転び、お陰でカメラのレンズを水没させてしまいました。
(悲しい)

そんな苦い経験があるのですが、滑るものは滑る。 こればかりは何をしようが滑って転んでどうしようもありません。

小白水谷は綺麗な川だけど、魚は一匹も見当たらず

コバルトブルーな谷 小白水谷

ここから300メートルほどは凝灰岩に囲まれた岩の間を川は流れています。
ブナやナラの大木が覆い被さり、大きな淵が所々に散在する美しいところです。
川の水の色が青色のため特に美しく感じるようです。

淵は全て覗きましたが一向に魚は見当たりません。
本来魚が居るのであるならば、下流域のこの辺りには稚魚がいるはずなのですがマッタクいません。
上流へ行けばどうかなと思ったりもしましたが、多分無理でしょう。

突然の堰堤に思わずビックリ

突然現れた小白水谷の堰堤

さらに上流を目指しました、道路脇から500メートルほど進みました。
エッ??いきなりの堰堤です。
何でココに堰堤が??
狐につままれたような状況です。

川には道路もありません。
ここへ資材をどうやって持ち込んだのか。 それが不思議でなりませんでした。
堰堤は10メートル程の高さがありますが、 ブッシュに囲まれた脇を通り抜けると程なく上部にたどり着けます。
何気なく下流を覗き込んでいると、東側から用水路を通って来た 水が滝の流れになって落ち込んでいます。???
滝になった落ち込み部分が何やら白く見えます。
「アー!温泉か?」

小白水川で遂に見つけた!温泉の噴出場所

小白水谷・温泉が噴出する場所

堰堤の上に一旦は登りましたが、確認のためもう一度下へ降りてみました。
白い部分は滝になった落ち込み部分に広がっていました。
どうやら滝自体が温泉ではなく落ち込み部分から湧き出ているようです。

手を突っ込んでみましたが暖かくはありません。
水温も計りましたが10度。
匂いはかすかに硫黄の匂いが。
どうやらこれがこの川の青色の原因のようです。
温度は高くないので温泉の成分のみが噴出しているという事でしょうか。 もしかしたら、堰堤の上流は魚が生息できる環境かもしれません。
何となく期待が持てそうな気がしてきました。
再び堰堤脇のブッシュを登ります。
オカマのひーちゃん こんなところから温泉が出ていたわけ?
ヘー。ところで大白水谷も川の水が青いようだけどどこかに同じような場所があるでしょうネ

ハゲオヤジ 同じような場所があると思うんだけど見つけられなかった。

透明な流れ

堰堤の上の川の色はこのように透明です。
温泉成分が何であるのかは分かりません。
しかし温泉成分の噴出場所の下流と上流では、 川の色が全く違う事から小白水谷の美しいコバルトブルーの原因を突き止めたような感じがします。

くどいようですが私は科学者ではないのであくまでも推測ですが。
どなたかこの川の色についてご興味があれば科学分析をして下さい。

オカマのひーちゃん ヘー、面白いね。温泉成分が川の青い原因だったなんてネ。魚も住めないわけね。

ハゲオヤジ 確信は無いけどそんなところかも。 多分噴出量も地下水の加減から季節によって違うと思うのよね。 春先や秋口には濃い色になるので太陽の角度もあるかも知れんけど。正確なところは不明。

白水川堰堤の上流にも魚は見当たらず

白水川唯一の生き物ヒキガエル

堰堤の上流にも魚は全く見当たりませんでした。
淡い期待を持ったものの魚の生息には適さないようです。
唯一この川で見つけた生き物は日向ぼっこをするヒキガエルだけでした。
残念。