渓流魚と遊ぶ
源流岩魚(イワナ)と水中写真で遊ぶ
六厩(むまや)川の流れ込み
10年ほど前に六厩(むまや)川で見たブラウントラウトが忘れられなくて流れ込みへ・・  2003/8/12

六厩川流れ込みへは車で行けません。荒れた道を上流から5時間ほど歩きます。

六厩川流れ込み写真

これは、六厩川(むまやがわ)の流れ込みです。
六厩川(むまやがわ)の流れ込み辺りでは、15年程前まで盛んに伐採が行なわれていました。
このため流れ込みまでは、車で来られました。
始めは、私も流れ込みまで車で行くつもりでした。
15年程前に訪れた六厩川(むまやがわ)では、庄川で放流 されたブラウントラウトがこの流れ込みで自然生育しており、悠然と泳ぐ姿を目撃しています。
ここはとても谷が深いため、水量の状態によっては足場を確保する事すら困難な谷です。
このため、いつかはカヌーを持ち込んでブラウンを狙おうと、永い間構想を暖めていました。
今回、ホームページを開設するにあたり本格的に取材をし、六厩川はどのようになっているのか探るために出かけたものです。
15年前の記憶では、流れ込み周辺の道は、背丈ほどの草が茂っており、これを刈り取るために草刈機も用意しました。 しかも道路が狭いので、軽トラックで出かけました。
準備は万端です。

朝の2時頃からカヌーを組み立て、これを軽トラックに積み込み、 流れ込みであろうと思われる場所へ3時半頃到着しました。 下見と思い、とりあえず竿だけを持って出掛けました。
しばらく歩くうちに、何か15年前の記憶と様子が違うなー?と思いつつ、 記憶というものはいいかげんなもの だなーと、納得しながら10分程歩いたのですが・・。
あれ?、確か深い谷の向こう側に流れ込みがあったはず?・・。
しかし川はさほど深い谷でも無く?・・
淡々とザラ瀬が続いているし?・・
確か?深い谷に大きな淵があったはず?・・
そのような淵はどこにも無いし?・・
ふと、時計を見れば既に30分歩いているし?・・
これはますます記憶はあてにならないな?と思いつつ・・
さらに1時間・・
そして2時間・・
さらに3時間歩いても流れ込みは一向に見えず。
流れ込みが見えた頃には、夜も明けてしまい、時計の針は8時を指していました。
車を止めてから、歩く事4時間半。やっと流れ込みに到着しました。

六厩川沿いの道路は荒れていて、背丈ほどの草が生い茂る

荒れた道路

今、振り返ってみれば、当時は伐採 が行なわれていたために、流れ込みへ続く道路は切り出した木材の搬出用として整備されていたようです。
伐採も終り、道路は用無しとなり、この15年間整備もされていなかったという事です。 このため道路は、雨や川の水に洗い流されて写真のように荒れ果てて、とても道路と呼べるような状態ではありませんでした。
道路の痕跡です。
しかも、ほとんど流れ込みを目指す釣り人もいないため、道路には背丈ほどの草が覆い茂り、行程の 半分以上は、巨大なススキやオオハンゴンソウの中をヤブコギしながら歩くありさまです。

草ボウボウの道路

実際に上流から六厩川(むまやがわ)の流れ込みにたどり着くには、ゲートから約5時間を要します。 それも、崩れた道路を登ったり、下ったりと、草を掻き分けながらのつらい道のりです。

今回は、取材をしたいという目的がありましたので、何とかた流れ込みまでたどり着けましたが、 普段は、楽な釣りをしている私にとって、二度と訪れる事のない川となってしまいました。
もしこの記事をご覧になられて、挑戦してみたいと思われる方はご連絡下さい。草刈鎌をお貸しします。

六厩川流れ込みではマムシの子供が歓迎?

マムシの子供

流れ込みでは、マムシの子供が昼寝?をしていました。
突然の来訪にムッとした様子です。

流れ込みは減水していて、堆積した大量の砂が目立ちます。
記憶では、谷はとても深いものでしたが、それほどでもありませんでした。

六厩川流れ込みでしばらく観察をする

野鯉
浅瀬を野鯉が悠然と泳いでいます。
ここには、マムシの子供と私しかいないため、しばらく流れ込みを観察する事にします。

六厩川流れ込みには稚魚が沢山いて、シラメが回遊する

稚魚

流木のあたりに小魚がいます。
ヨシノボリとオイカワ、ウグイの子供です。
ウグイはルアー を投げてやると、子供ながらに果敢にルアーを追いかけてきます。
ヨシノボリとオイカワの子供は、天敵が現れたとばかりにパニック状態です。

シラメが5〜6匹の群れで回遊してきました。
シラメは、アマゴ系の降海型です。
川にいるアマゴはあまり群れることはないのですが、 体が変体したシラメは、海やこのようなダム湖では群れを作って行動します。
海へ下る場合は、春先に河川の流れ込み(潮目)に集まって、海での活動前の準備をします。
湖でも、海同様に流れ込みにシラメが集まり、湖での活動前の準備をします。
このため春先には流れ込みに群れている場合が多く、流れ込みでルアーを投げると連続してヒットする場合があります。

しばらく観察していると、稚魚を盛んに追い掛け回したあとどこかへ行ってしまいました。
5分程するとまたシラメがやってきて、稚魚を追い掛け回します。
どうも餌場があちらこちらにあるらしく、シラメは餌場を巡回しているようです。
試しにルアーを投げてみました。
気の無い追いかけ方でアタリもありませんでした。ミノーよりスプーンの方がより興味を示すようです。

シラメ

ピンボケ写真ですがシラメです。
ピンと張った尾ビレを頼りにご確認ください。

ブラウンは見当たらなかった。今度は六厩川流れ込みから上流を目指す
六厩川の流れ込みあたりに架かる朽ちた釣り橋

つり橋の写真

これは営林署が山仕事用に使っていた、六厩川の流れ込みあたりに架かるつり橋です。
今では朽ち落ちて渡るには危険な状態です。
15年程前にこの場所へきた時は、つり橋はまだ健在で、橋の上から流れ込みを見渡す事が出来ました。

ここから、上流に向かって釣り上がります。

流れ込み辺りの淵では全く反応が無い

淵

何の反応もなし。
先ほどから気になっていますがウグイがいません。
ウーちゃんどこへ行った?

流れ込みから100メートルほどで、ボチボチ反応が・・

淵の写真

まだ、この辺りでは魚は小さい。
小さなヤマメ?がルアーを追いかける。
久しぶりのルアーなのか、腹が減っているのか、ルアーに飛びつくような感じで追いかける。
アタリは無し。

岩魚とヤマメのバトルで、楽しませてくれた

淵の写真

ここでは岩魚とヤマメが随分と楽しませてくれました。
写真では既に隠れてしまい確認が出来ませんが、25cm程の岩魚とヤマメが 瀬尻にいました。
岩魚はヤマメを追い払い、ヤマメは追い払われても一向に気にしない様子。
ルアーへは二匹が果敢に交互に追いかけまわしましたが 残念ながらヒットしませんでした。
二匹の魚が交互にルアーを追いかける、このような状況ザラにあるものでは無く、とても印象に残りました。
これがあるから、ルアーは釣れなくても面白い。

魚がいない瀬の写真

瀬尻から煩雑に小さなヤマメが出没。
アタリはなし。
むろんヒットもなし。
 しかし先程から本当に気になっています。
ウグイがいません?。

アマゴなのか?ヤマメなのか?よく分からない魚が釣れた

いかにも魚がいそうな淵

瀬尻でアタリがありヒット。
釣れたのは小さなヤマメ?アマゴ?よく分かりません。
赤い斑点が側線に沿ってありますが、アマゴのように全体に散らばってはいません。 近くで見れば赤い斑点があるためアマゴですが、遠くから見ればヤマメに見えます。

アマゴ?ヤマメ?

本来この川は日本海側の川ですから、在来種はヤマメです。
しかし、太平洋側で飼育されたアマゴを盛んに放流したため、アマゴともヤマメともつかない 雑種が出没し定着しています。

私は、魚類の専門家で無いので判断がつきません。
この魚は、どのように分類されるのでしょうか?

魚には何の罪もありません。
過去に、生態系を無視した放流が繰返されたため、生態系の破壊者となってしまいました。
アマゴは、放流後の定着率が高いため、漁業協同組合が放流費用だけを考えて、安易に太平洋側のアマゴを放流 したと思います。
無論、今はこのような放流はしません。
生態系を守るためには非常に高いコストが必要です。

六厩川にいるアマゴ?ヤマメ?

淵の写真

瀬尻で、またしてもヤマメ?アマゴ?です。
やはり側線のみが赤い魚体です。
泡沫では岩魚が出てきますが、瀬尻は ヤマメ?アマゴ?のなわばりのようです。
ウグイは全く飛び出してきません。
ウグイは消えたのでしょうか?。

最近では、高速道路の建設が始まり、あらゆる河川に雨が降ると工事の影響による大量の土砂が流れ込み、 河川は濁ってまるで赤い血が流れる川のようでした。

ヤマメ?アマゴ?の写真

一時は、この周辺に住む魚たちは全滅したものと思われていました。
それほどにすさまじい汚れ方でした。
それでも魚たちは果敢に生き延びて、今こうして釣り人を楽しませてくれています。 ただ、あれほどいたウグイだけが非常に少なくなり、 何かあの赤く染まった濁流の影響でも受けたのでしょうか。
へたくそな釣り人にとって、ウグイといえども格好の釣りの対象魚で、こうして ウグイの姿が見当たらないと何か寂しい気がします。
ウーちゃ〜ん!

六厩川(むまやがわ)からは、ヤマメは消えてしまったか?

ヤマメ?アマゴ?の写真

淵から10mほど離れて逆引きしました。
ヤマメ?アマゴ?が釣れました。瀬尻でヒット
この魚も、側線部分だけに赤い斑点があります。
ヤマメはついにこの川から消えたのでしょうか。

流れ込みから1`遡ると、シツ谷がある
滝の写真
_

流れ込みからこのシツ谷あたりまででほぼ1kmとなります。
さらに、ここから上流1kmまでは、水量が落ち着いていれば釣り上ることができます。

ゲートから7キロ下っていますので、帰るとすると時間にして約3〜4時間必要です。
早朝から動き回っているので、ここらで竿をたたんで帰ります。

六厩川流れ込みへ、次回はカヌーで・・

淵の写真

帰りの途中で、いかにも岩魚がいそうな淵を発見しました。  今日の釣りでは、岩魚にはお目にかかることが出来ませんでしが、この淵なら 何やら岩魚がいそうな予感がします。
しかし、まだゲートは遠く、あと3時間ほど歩かなくてはいけません。
道草をしていると、ますます帰る時間が遅くなるので止めます。
しかし、六厩川(むまやがわ)の下流は、楽な釣りばかりしている私にとって相当きついのですが、 釣り人が増えるばかりの現在ではこのような 苦労も必要なのかもしれません。
源流での渓流釣りでは、4、5時間の歩きなどはあたりまえですが、ヤワな釣り人には ちょっと大変でした。
でも、もう一度この六厩川(むまやがわ)の流れ込みに訪れてみようと、今は思っています。今度はカヌーで下から・・。

六厩川ワンド内をカヌーで移動すると

六厩川ワンド

カヌーで湖上を移動しますと、陸から見る景色とは変わった様々な風景や生き物を目にする事が出来ます。
音も無く、朝靄に包まれた鏡のような湖面を進むと幻想的な光景に大きな感動を覚えます。
これはこれで一つの楽しみ方だと思います。

六厩川流れ込み

随分長い間、組み立て式のカヌーを使用していましたが、このカヌーは購入してから15年ほど経ち、 また酷使を重ねたためフレームが曲がり組み立てに30分以上かかる有様です。
朝マズメなどに、あせりながらフレームの曲がったカヌーを組み立てるのは 結構苦痛で、組み立てが終わりいざ出撃という頃には、 空は白々と明けてしまい、絶好のタイミングを何度もはずしていました。

上の写真の水中

ところで最近、御母衣ダム湖でちょくちょく変わったゴムボートを見かけていました。
一体なんだろうと思いインターネットで調べたところインフレータブルカヌー という新しい形式のカヌーであることが分かりました。
さらに調べていくと、通称ダッキーと呼ばれる、空気式のカヌーで激流下りのラフティング などによく用いられるものでした。
もちろん、静水上での移動や、釣りなどにも使用でき、組み立ては空気をポンプで注入するだけです。
しかも、わずか5分で完了します。
値段は静水の移動に使用するものであれば、昼飯を2〜3ヶ月我慢すればよくとてもリーズナブルです。 本格的なラフティングに使用するのであれば昼飯を1年以上我慢する必要があります。
カヌーショップのホームページを見ながら、ヘエーと感心しつつ、イイナーと思いながら、組み立てが5分かとしばらく考え込んでいましたら つい購入のボタンをクリックしてしまい、カヌーが着払いで自宅に届いてしまいました。

流れ込みにいた鯉

返品も宅配の人に気の毒と思い仕方なく?お金を払い購入してしまいました。
これでいいのでしょうか??。

それで、極めて短絡的にカヌーで六厩川を思い立ち、一応風の状態だけ探り単独で出かけてしまいました。
これでいいのでしょうか??。

ワンド内の浅瀬

早朝の六厩川のワンド内はとても静かでした

六厩川のワンド内です。
ここまで福島発電所から約1時間。
午前5時に出発しここへは午前6時頃に到着。
無風状態です。

ヨシノボリ

ワンド内の浅瀬には、小魚達(ウグイ、ワカサギ、ヨシノボリ等)が生息しています。
早朝にはこれらの小魚を狙ってサツキマスなどがやって来ます。
驚いた小魚達は水面を駆け巡って避難します。
写真は、浅瀬にいたヨシノボリ

御母衣ダム湖の風の状態
風の状態

購入したインフレータブルカヌー形式のカヤックは一人乗りで、小型で重量も軽量のため風に非常に弱く、ちょっとした風 にも流されてしまいます。このため、事前に風の状態を調べてみました。気象庁アメダスの情報が公開されていますのでこれを 利用しました。
御母衣ダムに近い観測地点は六厩(※気象庁はなぜか「ムマイ」と表示。正式には「ムマヤ」が正しい。)観測点の2003年6月の風速データを グラフ化しました。これで分かった事は朝7時以降に太陽に空気が暖められだすと山風が吹き、12時ごろには風向きが変わるため一旦風が止み こんどは水面が暖められると山に向かって風が吹くということです。いずれにしても早朝は穏やかですが、太陽が昇りだしたら確実に風が動くという事でしょうか。 ちなみに、右側のグラフは昨年オカマのヒーちゃんとカヌーに乗ってパニックに陥った日の風速です。この時は最高風速4メートルの風でした。 今回は風速は1メートル。ほとんどナギに近いと思いますが、このカヌーは怖かった。

カモシカ

六厩川の流れ込みで上陸

ワンド内を寄り道しながら8時頃に六厩川の流れ込みに到着しました。
途中多くの生き物に出会いました。
熊、カモシカ、ミサゴなどです。
また、浅瀬ではニゴイが釣れました。
盛んに追いかけるニゴイに対してルアーを送り出してやった久々の会心作でした。これらは すべて確実に写真を撮ったつもりでしたが、途中で嫌な予感がしフラッシュメモリを確認したところ・・残念。

トンビ

挿入されていませんでした。
気分的にかなりのダメージだったのですが気をとりなおして、 カモシカには再び六厩川でバッタリと出会い、熊は残念ながら、ミサゴにも再び出会いましたが 距離が遠すぎて・・。

六厩川はあまり人が寄り付かないため(※トローリングのボートを見かけたのみ)生き物の宝庫かもしれません。
また、風の状態をみて訪れてみようと思います。
特にミサゴはなかなかお目にかかれないので是非!。

泥に埋まった六厩川流れ込み

六厩川の流れ込みはまたもや大きく様変わりしていました。
ここのところ満水の状態が続いていたため、流れ込み辺りであったところは大量の泥が堆積 しています。
また昨年淵を形成していたところにも砂礫が堆積し面影はありません。
未だに高速道路建設と森林伐採の影響から抜け出す事が出来ないようです。
ダムの宿命として、まず流れ込みに土砂が堆積し、それが減水によって再びダム湖の中心部へと流され、 多くのダムがそうであるように長い年月には堆積物の 塊に変化するのかもしれません。

流れ込みから200メートル上流の淵

流れ込みから300メートル程遡りましたが、風が気になっていた事と雨が降り出したため、肝心の釣りはせず、 すかさず帰路に着く事にしました。
福島発電所から入水して、六厩川流れ込みまで約1時間半。帰りも確実にこの時間がかかる計算になる事と、 何しろ単独行をしているわけですから。
しかも初乗りで慣れないダブルブレードパドルの操作に翻弄されており、果たして入水場所まで 戻られるのかとても不安でした。

カナディアンカヌーは直進性に優れる

従来使用していた組み立て式のカナディアンカヌーは、 もともとインディアンの人々が長距離の移動手段として使っていた事もあり、 荷物の積載量が多く、また直進性にも勝れておりツーリング向きと言われています。
パドルはシングルブレードパドルを用いて、前方が漕ぎ手専門、後方が漕ぎ手とカヌーの操船を担当します。
カヌーの転回は、船体の右もしくは左を漕ぐ事により転回が出来ます。
また、パドルの位置が船体の左右いずれかであっても、後方に掻きだすか、前方に掻きだすかによっても 方向転換が出来ます。

カヤックは小回りがきく

ダブルブレードパドルを使用するカヤックは、アラスカのイヌイットの人々が氷の張った割れ目の間を 進むために考案された事から、小回りがきく作りとなっています。
このためパドル操作がなれないうちは、パドルの入水角度によりパドル自体がブレーキとなってクルリと方向転換して しまい、パドルの入水角度に随分神経を使いました。
また購入したパドルは出費をケチッため、結構重量があるものでこれを左右に振り回すことが とても苦痛でした。
しかも直進性に優れていないため真、っ直ぐ進むためには漕ぎっぱなしの状態で、久し振りの肩こりに悩んでいます。

インフレータブルカヌーでのツーリングは、波がたつととても怖い


ダム湖の波

写真はダム湖の波を写したものです。
なあ〜んだこれくらいの波、 大した事は無いではないかとお思いになるかも知れませんが、当の本人にとっては 軽い船体は揺れるは、カミナリはなるはで頭はパニックっておりその恐怖感は皆様の想像以上です。
本当のところ、今こうしていられるのも何かのお陰と感謝しています?。
まだインフレータブルカヌー形式のカヤックに充分に慣れていないため、しばらくは練習が必要のようです。

再びカヌーで六厩川流れ込みへ

再びカヌーで六厩川流れ込みへ。 : 2004/8/22

福島発電所から六厩川へカヌーで渡る

ダム湖から見た福島発電所(御母衣第二発電所)
AM 5:20 御母衣ダム湖・湖面・・

御母衣ダム湖の湖面から御母衣第二発電所を見たところです。 出発は5:10分頃ちょうどダム湖の中央へ差し掛かったところです。 七月にはあれほど明るかった湖面も、八月の下旬にはちょうどお日様が顔を出す頃、 これからは冬至にかけて一日約1分弱、 月間で約25分程づつ日の出が遅くなります。

トンビがお出迎え
AM 6:18 トンビがお出迎え

ピンボケ写真ですが、今日のお出迎えはトンビでした。いつものミサゴは見当たりません。トンビとの距離は約100メートルほど。さっそくカメラを取り出します。
ところで鳥の写真を撮るコツですが、鳥はジッと見つめられたり、棒状のものを向けられたりすると 逃げてしまいます。特に望遠カメラなどは最悪で向けた途端に逃げてしまいます。このため何気なくカメラを構えてすかさず鳥に向けて写真を撮ります。このトンビも、案の定カメラを向けたと同時に逃げてしまいピントを合わせる事が出来ませんでした。

AM 6:52 六厩川流れ込み

六厩川流れ込みです。流れ込みには7時前に到着しました。
静かな湖面です。
入水してから1時間40分経過していますが、途中で朝食を食べていた為20分程のロスでしょうか。 御母衣第二(福島)発電所から六厩川流れ込みまでは直行で1時間10分〜20分程必要です。 なお徒歩ですとこの流れ込みまでは約5時間が必要です。 今日の流れ込みは朽ちた吊り橋のあたりです。

このカヌーで・・
AM 7:16 このカヌーで・・

このカヌーで六厩川流れ込みへ来ました。
この川には水量が多いと高巻きしないと遡上できない大きな淵が三箇所ほどあります。
淵は大きな崖に行く手を阻まれているため、一旦谷から道路へ出て再び谷へ降りる事になります。
結構これが面倒なためカヌーで淵を渡ったらどうかと、流れ込み辺りから300メートル程引きずってきました。

しかしよーく考えてみれば、ここのところの晴天により、水量が少ないため大きな淵も渡れそうです。
しかもその大きな淵はここから4キロほど上流にあり、そこまでカヌーを引きずっていく労力を考えたら・・。
相変わらず馬鹿な事を考えているものだとカヌーでの渡船は止めました。

満水の時は・・
AM 7:16 満水時には、ここら辺りが流れ込みに

満水の時はこの辺りが流れ込みになります。
流れ込みからは1キロほど遡っています。
既に竿を何回となく振り出していますが、反応は全くありません。
魚はずっと上流に上がっているようです。

AM 9:17 シツ谷の手前まで・

シツ谷の手前まで来ました。残念ですがここまでは魚の反応は全くありませんでした。
なぜか?よーく考えよう?
そうでした!そういえば先程からよく目立つなと思っていましたが、赤い救命胴衣を着用していました。
しかも頭には黄色のヘルメットを。
たぶんこれです。
魚には確か赤や黄色が見えるんでしたよね。
さっそく救命胴衣の上からカッパを着用します。
で、ヘルメットはカッパのフードで覆います。
カッパの色は鼠色、これで目立たないでしょう。

AM 8:09
AM 10:30 魚が反応が・・

瀬が続きます。
カッパ効果なのか魚が反応がよくなりました。

AM 9:17
AM 10:48 アマゴが釣れました

左側写真の瀬でアマゴが跳ねました。
側線のみが赤いヤマメとアマゴの混合種ではありません。純粋なアマゴです。
六厩川上流部で放流されたものか、庄川で放流されたものなのか、はたまたその子孫なのか、 それは分かりません。
救命胴衣の上からカッパを着用してからというもの魚の反応がいいようです。

アマゴが釣れました

渓流魚は常に上を見ている


渓流魚は天敵である鳥達から逃れるため、 目も顔の上部にあり、 常に水面上を注意しながら暮らしています。
原色に近い服装でむやみやたらに動き回りますと、たちまち魚に見つかってしまい、 警戒した魚は川底に隠れてしまいます。
このため渓流釣りでは周りの石によく似た配色の服装が効果的です。
また足音にはとても敏感で、水の中をバタバタ歩けば石の擦れる音などに反応し、 すぐさま石の下に隠れてしまいます。

純粋なアマゴです

それこそ忍者のようにソーっと・・・・・・。
写真のような瀬では、水深が浅いため魚が出てくると跳ねます。
毛鉤の位置を見失うと、予想もしない場所から水しぶきが上がる事になります。
ただ、スレいなければもう一度同じ場所へ毛鉤を流し込んでやれば、同じ位置で再度魚が跳ねるため、 一回目の流し込みで釣れなかった場合は二、三回同じ動作を繰り返します。
このアマゴも二回目の流し込みでアワセました。
これもいつもどうりリリースです

生き物ような岩(上流から)
AM 11:32 随分と渓相が変わって・・

随分と渓相が変わってきました。
夏場はこのような場所でも水深が浅く充分に川を渡る事ができますが、 春先や梅雨時などはここまで来る事すら無理です。
でも変わった石ではないですか?何か生き物のような。モスラか風の谷のナウシカのオームのような・・。

淀みで・・
AM 11:46 淀みでアマゴが跳ねる

淀みでアマゴが跳ねました。
もう立派な成熟魚です。
アマゴは成長が早く、大きな河川では1年で18〜20cm、二年で25〜30cmに育つものもあるそうです。
ところでこの川はヤマメの生息域なのですが、アマゴが放流されています。

アマゴはヤマメより、放流後の歩度まりがよい

アマゴ

この釣り上げたアマゴがどのような経緯のものなのかは推測の域をこえませんが、 先祖は太平洋側に生息していたアマゴです。
それが1970年代以降に日本海側に放流されたものです。
魚の分布を考慮すればヤマメの放流が適切なのですが、これにはちょっとした理由があるようです。
アマゴとヤマメを同数匹養殖した場合、アマゴの方が歩留まり率が高く数量を確保しやすいといったところが 真相のようです。 河川域の漁業協同組合は魚の育成を主とした業務としているため、 河川への魚の放流数に重きを置き、魚の分布まで頭が回らなかった事がそもそもの問題の始まりのようです。
ここまで状況が悪化すると今更どうすればいいの?と、どのような問題解決方法があるのかしばし考えてしまいますが、 単一種の放流を続けるしか解決策はないようです。

六厩川をさらに上流へ・・・
淵にいる魚には序列があり、大きいものほど最前列に

大きな淵

大きな淵が現れました。
早春のや梅雨時の増水時には渡る事が出来ません。
ルアーにはおあえつらえ向きの淵です。
このような淵では魚は落ち込みのすぐ下、淵頭の底の部分や上の部分の淀みに数匹が整列して、 上流から流れてくる虫を待ち受けています。

淵頭に魚影が

群れは序列が明確になっており、先頭には一番体の大きな 個体が餌を待っています。
常に大きな個体が、小さな個体をけん制しながらこのような序列を保っているようです。

岩魚とアマゴ、ヤマメが混成する場合は岩魚より成長の速いアマゴ、ヤマメの方が優位のようで、 体の大きさで序列が決まるようです。
このような事から、大きな淵では淵頭に毛鉤を流し込んでやれば岩魚がいれば岩魚から、 または大きな魚から釣れる事になります。
ルアーなどでこのような淵を狙う場合は、度胸一番、淵頭の流れ込みを狙います。

淵頭で魚を釣る場合は不用意に立ち上がったりは禁物です。 魚は流れ込みに向かって泳いでいるので簡単に魚に気づかれてしまいます。 匍匐前進で進みソーッと覗き込んでください。そして毛鉤をポトンと・・。

淵頭 大きな淵の水中(右端下に魚)

左の水中写真は、左端の淵の水中を撮影したものです。
底にウグイがいます。

PM 13:15 ちょっとした淵
ちょっとした淵 アマゴ

大きな淵の上流は、瀬とちょっとした淵が続きます。 六厩川は、尾上郷川(御母衣ダム)と比較すると水量はさほどでもないのですが、 谷幅が狭いようです。また岩盤の中を谷が通るような格好で一風変わった風景です。 これより更に上流の女滝あたりでは、まるっきり岩の上を水が流れています。

PM 13:20 瀬の淀み
瀬の淀み 珍しくヤマメ

これは今日始めて釣れたヤマメです。今日は計5匹魚が釣れましたがその内の一匹になります。出現率は20%。殆んどがアマゴもしくは混合種です。ところで岩魚にサッパリとお目にかかれません。水中写真でも確認しましたが、それらしい魚はまったく・・?。たぶん枝沢にいるのでしょうか。

PM 13:40 見渡せば瀬が続く
見渡せば瀬が続く 水中写真:ちょっとした淵にも魚はいます

はるか上流を見渡せば上流に向かって緩やかに瀬が続きます。
ところどころの岩盤は深くえぐられ深い淵を形成しています。淵には淵につきもののちょっとした 段差のある流れ込みはありません。それこそ突然淵が出現します。
時計を見れば二時近く。さらに上流を目指すのか、帰路につくのか迷いました。目を凝らして上流を見ますと、淵らしい場所がありそうです。今日はそこまで行って帰路につく事にします。

PM 14:05 今日最後の釣り
岩盤のエグレ淵 大きなアマゴ

岩盤のエグレに出来た淵です。魚の序列についてもうひと言。
アマゴやヤマメは成魚になると定位に留まる傾向が強まって、 餌の捕食が優位な淵では複数の魚が留まることになります。 淵においては、流れ込みなどの流入部が一番餌の流れる量が多く、一番有利な餌の摂取場所になります。 このため魚たちは有利な摂取場所を勝ち取るために争う事になるのですが、 大きな個体ほど流入部に集まる事になります。 淵では流入部を狙えばそこの淵では一番大きな魚が真っ先に釣れることになります。 試しに、淵の流入部に毛鉤をポトンと落としてみます。
魚が、深い淵の底から毛鉤を狙って浮き上がってきました。 グググッ。アマゴでした。たぶんこの淵の親分と思います。
体長は測っていませんが大きなアマゴです。

PM 14:23 帰路につく
帰路につく

時間は、すでに二時を回ってしまいました。
おそらくカヌーを下船した流れ込みまでは1時間はかかると思います。
さらにそこから福島発電所までは、カヌーで1時間ほどの時間が必要です。
先程から雲が出て雨がパラパラしています。
できれば本格的な雨にならないうちに下船場所まで到着したいものです。

PM 15:10 カヌーに乗り、福島発電所を目指す
カヌーに乗る

わき目もふらず川を下ってきました。
ここから流れ込みまで300メートル程。
カヌーで流れ込みまで一気に下ります。
水深が浅いので底をゴリゴリこすっていますが、そんな事はお構いなにドンドン下ります。
2,3分で流れ込みに到着しました。

PM 15:20 雨がパラつく
雨がパラつく

休憩もしないで福島発電所を目指します。
ワンド内はとても静かなのですが、雨がパラパラと降ってきました。
空は今にも破れそうです。

PM 16:34 福島発電所で下船
下船

いつものお約束どうり、今日は雨の攻撃に遭いました。
本当にダム湖を横断する時はとても緊張します。
写真では静かな湖面ですが、今日は白山からの谷風が吹いていて、ちょうど進行方向から雨と風に襲われました。
御母衣湖の東岸の林道を行き止まりまで行けば、ダム湖を横断しないで岸辺にそって目的の場所へ行く事が出来ますが、そこへ行くのに牧戸から1時間かかるため、怖いのですが福島発電所からダム湖を横断しています。

今日は本当に楽しい一日でした、六厩川なかなか行くのが大変ですが楽しいですね。
遊んでくれたアマゴとヤマメに感謝、感謝。
魚は全てリリースしました。魚には迷惑だったと思います。
2004/8/22